米政府、リコールに厳格姿勢〜NHTSA局長が強調

 運輸省道路交通安全局(NHTSA)のデビッド・ストリックランド局長は、引き続き自動車メーカーによるリコール(回収・無償修理)に対して厳格な姿勢を維持することを強調した。

 オートモーティブ・ニューズによると、政府とメーカー間では最近、クライスラーがジープ車のリコール要請を一時拒否する姿勢を示して物議を醸した。

 ストリックランド局長は、メーカーがリコールを回避するためには、「合理的なリスクの範囲内」にとどまる必要があると強調。生産時に政府の安全基準を満たすだけでなく、競合各社の間で車両の設計と技術を最高水準に保つことが重要だと説明した。

 自動車業界における技術革新が加速化する中で、メーカーによるリコール数は、1992年の207件から、02年に506件、12年には664件に増加し、このうちメーカーによる自主的なリコールは507件を占めた。

 クライスラーは最終的に、燃料タンクを車軸の後ろに搭載しているジープのSUV270万台について、リコール要請に応じる決定を下した。政府の要請は、欠陥部品や安全基準違反ではなく、根本的な設計を問題視した点で異例とされる。

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