信用報告書の修正拒む〜エクイファクスに多額の賠償命令
- 2013年7月31日
- アメリカ発ニュース
信用報告書の誤りを修正するよう求めても応じなかったとして、大手信用調査機関エクイファクス・インフォメーション・サービシズを訴えていたオレゴン州の女性が30日、1860万ドルの賠償命令を勝ち取った。ただしエクイファクスは控訴する構えを見せている。
AP通信によると、オレゴン連邦地裁の陪審が評決でエクイファクスに命じた賠償のうち、1840万ドルは懲罰金、18万ドルは補償金。
原告のジュリー・ミラーさんは2009年12月、銀行へのローン申請が却下されたため自身のクレジット・リポートを確かめたところ、口座の内容や未収金の取立状況、社会保障番号、誕生日など多くの部分で間違いがあるのを発見した。
このため、09年から11年にかけて8回、エクイファクスに連絡して修正を求め、何枚もの申請書に記入するなどの手続きを踏んだにもかかわらず誤りは修正されなかった。原告は他の信用調査機関のリポートにも同様の間違いを発見したが、他社は求めに応じてそれらを修正した。
原告代理人のジャスティン・バクスター弁護士は「原告は社会的評価を落とされ、プライバシーを侵害され、お金を借りる機会を失った。障害を持ちクレジットを申請できない兄弟を助けることもできなかった」と話している。
連邦取引委員会(FTC)の今年の調査によると、消費者1001人が自身の信用報告書2968件を調べたところ、21%に誤りが含まれ、その5%はクレジット申請を拒否される理由になり得る間違いだった。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ