モルシ派が大規模集会 エジプト、退去勧告無視

 【共同】エジプトの首都カイロ郊外ナセルシティーで2日、軍のクーデターで失脚したモルシ前大統領の支持者数万人が集会を開き「シシ(国防相)打倒、モルシはわれらの大統領」などと叫んで気勢を上げた。

 警察を統括する内務省は1日、ナセルシティーなどで抗議を続けるモルシ派に速やかな退去を勧告したが、モルシ派は無視。強制排除が近いとみられ、緊張が続いている。

 一方、ケリー国務長官は1日、訪問先のパキスタンで、エジプトのクーデターについて「事実上、(軍は)民主主義を回復させた」と述べ、軍やその後の暫定政権への支持をより明確にした。ケリー氏は「数百万の国民が軍に介入を求めていた。われわれの判断では、軍は実権を握っておらず、文民政権が国政を運営している」と語った。

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