車の通勤、76%が1人で運転〜相乗りは1割未満に

 リセッション(景気後退)期には車の相乗り通勤が増えたものの、経済が回復するに従い再び単独のマイカー通勤が増えていることが、国勢調査局のアメリカン・コミュニティ調査で分かった。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、2012年は16歳以上の労働者の約76%が単独で自動車通勤しており、過去最高だった05年の77%に近づいた。一方、他の通勤手段はいずれも1980年代に比べて減っており、車の相乗り率は約20%から10%未満に低下、公共交通機関も6%超から5%に下がったほか、自転車を含むその他は2%で過去10年間ほぼ横ばいとなっている。

 明らかに増えたのが在宅勤務で、2%から4%と2倍に上昇した。

 ただし、通勤手段の動向は地域によっても異なる。アラバマ州では単独の自動車通勤が08年の83%から12年には85%に増え国内最高を記録したが、ニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントンDCではこの割合が低下し、公共交通機関、自転車、徒歩による通勤および在宅勤務の割合が上昇している。

 米国人の肥満問題や環境への悪影響を理由に、相乗り、自転車、徒歩による通勤が奨励されているとはいえ、60年の約64%をはじめとして車で通勤する人の割合は増え続けており、今後も高水準が続くかもしくはさらに増加する可能性がある。

 理由の1つは、引退年齢を過ぎても働き続ける人が増えているため。また、低所得層や非白人の自動車所有率も全般的に上昇しており、自動車通勤する黒人の割合は00年の66%から10年には71%に増えている。さらに、自宅と職場の距離が伸びる傾向にあり、通勤の足として最も便利な車の魅力が高まっている。

 一方、米世帯の約45%は公共交通機関を使えず、車内で1人になれる時間を楽しむ人も多い。低年齢層を中心に、時間に余裕のある時は自転車、ない時は車というように日によって通勤手段を使い分ける人も増えている。

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