日米密約めぐり論戦 誤り認め首相優位に 民主は追及不足

 【共同】安倍晋三首相は31日の衆院予算委員会で、過去の核持ち込みなどに関する日米間の密約について自民党の歴代内閣が隠し続けた非をあっさりと認め、論戦を優位に進めた。逆に民主党は特定秘密保護法の問題点に十分に切り込めなかったばかりか、取り上げるテーマも拡散気味。衆院予算委は本格論戦がスタートしたが、民主党の追及不足ばかりが際だった。

 「日本を守るための判断だったと思うが、ずっと国民に示さずに来たのは間違いだった」。安倍首相は、民主党政権時代に日米密約問題に取り組んだ岡田克也元代表に「密約隠し」を批判されると、過去の誤りをためらいもなく認めた。

 「いくら特定秘密保護法があっても密約は防げない」と岡田氏が食い下がると、「首相が秘密を解除するかの判断を5年ごとにできるから(密約隠しは)起こり得ない」と一蹴。質問を逆手に取り、秘密法により透明性が高まるとのアピールに利用する首相の姿に、官邸筋は「国民のアレルギーを和らげる狙いだ」とうなってみせた。

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