渡辺みんな代表が辞任 8億円借金問題で引責
- 2014年4月7日
- 日本発ニュース
【共同】みんなの党の渡辺喜美代表は7日、国会内で記者会見し、化粧品販売会社ディーエイチシー(DHC、東京)の吉田嘉明会長から計8億円を借り入れた問題の責任を取り代表を辞任すると表明した。議員辞職と離党は否定した。2009年8月の結党以来、強い指導力を発揮してきた渡辺氏の辞任で党存続の危機に直面しそうだ。集団的自衛権の行使容認などに理解を示す渡辺氏との連携を重視してきた安倍晋三首相の政権運営への影響も避けられない。
渡辺氏は会見で「多くの方に迷惑をかけた。党首として反省する。責任は全て私にある」と辞任理由を説明。将来の代表復帰は「考えていない」とし、今後の活動について「一兵卒として原点に立ち返り、党が何をなすべきかにまい進したい」と強調した。代表辞任の決断時期について「早い段階からそういうつもりだった」と釈明した。
残る約5億5000万円の借金は7日中に全額返済したと明らかにし、原資について「政界再編が起きたときの軍資金として5億円弱は妻の口座に移し、残っていた。他は親類縁者や知人らから融通してもらった」と述べた。借金の使途は「党勢拡大に資する情報収集などに支出した。年に約1000万円を個人的に使った」と主張。「法的にはまったく問題ない」と重ねて違法性を否定した。
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