75人が炭疽菌接触か CDC、取り扱いミス

 【共同】米疾病対策センター(CDC)は19日、ジョージア州アトランタにあるCDCの研究施設で研究者が炭疽菌の扱いを誤り、感染力を持つ状態で職員75人が触れた可能性があると発表した。

 炭疽菌は家畜の病原体だが、人にも感染して生物兵器に応用できるため、研究施設での扱いが厳しく管理されている。75人には抗生物質が処方され、今のところ症状や感染の兆候がみられる人はいないという。CDCは「一般への危険はない」としながら、再発防止に向けた調査を進める。

 CDCによると、生物テロ対策研究に用いるため感染力をなくした炭疽菌をつくる過程で研究者らが手順を誤った。このサンプルが高度な防護措置を持たないアトランタ近くの三つの研究施設に送られたことが13日に判明。実験で炭疽菌に直接触れた人に加え、知らずにサンプルを扱った人などを含め最大限の予防措置を取ったとしている。

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