建物の一部で揺れ抑制 清水建設と新日鉄住金
- 2014年7月8日
- 日本発ニュース
【共同】清水建設と新日鉄住金は8日、建物の施設の一部で地震の揺れを抑制する免震システムを共同開発したと発表した。病院の手術室などへの導入を想定している。病棟全体を耐震化する費用の負担は難しくても、部分的に改修したいという需要があると判断した。
今回のシステムは2枚の鋼板を床面に重ねた構造になっている。揺れが始まると上側の板がゆっくりと滑り、揺れの加速度を緩和する。揺れが収まると上側の板は、ばねの力で元の位置に戻る。
清水建設の実験では、震度7相当の加速度を震度5相当に抑える効果が見られた。手術台の転倒や機器の停止により、患者が危険にさらされる事態を防ぐ狙いがある。
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