NYオペラ、一時閉鎖も 7月末期限の労使交渉不調

 【共同】世界有数のオペラハウス、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)が、労使交渉の不調から「ロックアウト」と呼ばれる一時閉鎖に踏み切る構えを示している。交渉期限は31日だが妥結の可能性は低い。オペラのシーズンは9月から翌年の5月。今シーズンの初日公演は「フィガロの結婚」だが、混乱が続けば幕が開かない。

 経営側が給料や手当、福利厚生などを合わせて平均16%前後のカットを提示、組合は拒否した。経営側はロックアウトをちらつかせて対抗している。ロックアウトの間、職員は給料が支払われず、医療保険も使えない。

 このところオペラの客足は伸び悩み、財源で大きな割合を占める寄付金も十分でない。市民のオペラとして親しまれたニューヨーク・シティ・オペラは昨年破産した。

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