氷の下に岩を食べる細菌 南極で米チームが確認

 【共同】南極大陸を覆う氷床の下の深さ約800メートルにある湖で、岩石に含まれる化学物質などを「食べて」生きているとみられる細菌を見つけたと、ルイジアナ州立大などの研究チームが科学誌ネイチャーに20日発表した。

 水温は氷点下で太陽光も届かず、外界とエネルギーや物質のやりとりがない閉ざされた環境。同様に氷で覆われた木星の衛星エウロパも内部に水でできた海を持つとみられており、専門家は「地球外の生命探しに向けた手掛かりにもなる」と指摘している。

 チームは2013年1月、特殊なドリルを使って南極のロス棚氷の北縁部を掘削。厚さ約800メートルの氷と岩盤の隙間にある「ウィランズ湖」と呼ばれる真水の層で採取したサンプルを調べると、多数の生きた微生物のほか約3900種類の細菌の遺伝子が見つかった。これらは岩石に含まれるミネラルやリン酸化合物を介してエネルギーを得ているほか、ほかの細菌の死骸を分解して生きているとみられる。

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