富士通、グローブレンジャーを買収 〜 軍事向け情報管理システムで米国進出
- 2014年8月26日
- ハイテク情報
富士通の英国子会社である富士通サービスは、米テキサス州拠点の軍事技術会社グローブレンジャー(GlobeRanger)を買収した。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、グローブレンジャーは、無線自動識別装置(RFID)を使って武器用部品の情報を一元管理するシステムを開発しており、米国防総省もグローブレンジャーの同システムを採用している。
富士通は近年、軍需市場への進出を強化している。同社は2013年度に日本防衛省と400億円規模の取り引きをし、英国とオーストラリアでも、富士通サービスを通して軍需事業を展開している。
その背景には、安倍政権が防衛装備移転三原則で武器輸出禁止を4月に緩和したことがある。
グローブレンジャーのような武器関連情報管理システムには、高品位の電子部品が必要となることから、富士通は今後、傘下に収めたグローブレンジャーの事業拡張の一環として、米軍需企業に関連部品の販売を強める可能性が指摘される。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ