フォックスコン、記録的生産でも追いつけず 〜 予約殺到の新型アイフォーン

 電子製品受注生産世界最大の台湾フォックスコン(Foxconn)は、アップル(Apple)が先日発表した新型アイフォーン(iPhone)のアイフォーン6と同6プラスの予約注文への対応と9月19日の発売日に間に合うように、100の専用組み立てラインを1日24時間体制で稼働させている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、フォックスコンは現在、「1日あたり14万台のアイフォーン6プラスと40万台のアイフォーン6という過去最大の生産数」で出荷準備に急いでいるものの、それでも需要に追いつかない状態だ。

 予約注文開始から24時間で400万台以上という歴代アイフォーンのなかで最大の需要も理由一つだが、画面サイズが5.5インチのアイフォーン6プラス向けのディスプレイ供給が不足していることも要因となっている。

 5.5インチのディスプレイが不足している理由は、納品されたディスプレイのうち40〜50%がアップルの設定した品質に届かないためだ。既存のレティーナHDディスプレイを搭載するアイフォーン6向け4.7インチ・ディスプレイの欠陥品率は約15%。

 フォックスコンは、アイフォーン6プラスの単独受注生産業者で、アイフォーン6では過半数の生産を受注している。

 現在、アイフォーン6の予約注文では「7〜10日待ち」、アイフォーン6プラスでは「3〜4週間待ち」の状態。

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