29日に日朝局長級協議 拉致調査の現状確認へ

 【共同】岸田文雄外相は24日夜(日本時間25日朝)、日朝外務省局長級による政府間協議を29日に中国・瀋陽市で開催すると発表した。拉致被害者らの調査に関する北朝鮮の初回報告をめぐり、詳細な説明を求める方針だ。滞在先のニューヨークで記者団に語った。岸田氏は今回の協議に関し「最初の報告に当たるものではない。現状の説明を受けるものだ」と指摘。調査の具体的な進捗状況を確認することに主眼を置く考えだ。

 水面下の接触でなく、公式協議を開くことで、双方が拉致交渉を今後も継続する姿勢を強調する狙いもあるとみられる。

 菅義偉官房長官は25日午前の記者会見で「(北朝鮮が)どのような態勢で、具体的にどのような調査をし、どのような状況なのか。日本の政府当局者がただしていくのは当然だ」と述べた。

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