自閉症で大規模臨床試験 ホルモン投与の効果調べる
- 2014年10月10日
- 日本発ニュース
【共同】東京大など国内4大学の研究グループは10日までに、他人の気持ちを読み取ったり意思疎通をしたりするのが難しい対人コミュニケーション障害などが特徴の自閉症患者に「オキシトシン」というホルモンを投与して改善を試みる大規模な臨床試験を、来月にも始めることを決めた。
自閉症を改善する特効薬は開発されておらず、効果が確認できれば、治療薬としての承認を目指した治験へと進む方針。
臨床試験は、東京大、金沢大、福井大、名古屋大の4大学で行う。18歳以上の自閉症患者120人を、オキシトシンをスプレーで鼻に噴霧するグループと、偽の薬を噴霧するグループに分け、症状の変化や差などを詳しく調べる。再来年をめどに結果をまとめる予定。
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