「拉致最重要」再び提起 遺骨で全面調査と北朝鮮

 【共同】日本政府代表団(団長・伊原純一外務省アジア大洋州局長)は29日、拉致被害者らの再調査をめぐり、北朝鮮の特別調査委員会側と最終日の協議を行った。徐大河委員長に対し、安否不明の拉致被害者12人の再調査が最重要と重ねて提起。迅速な調査と報告をあらためて求めた。日本人遺骨問題を担当する分科会責任者は「全面的調査を実施した」として、埋葬場所などについて説明した。

 伊原氏は終了後、記者団に「拉致問題を中心に追加的な質疑を行った」と強調。「代表団は再調査の現状を詳細に把握するため(平壌に)来た。北朝鮮側からそうした趣旨に沿った説明があった」と述べた。双方の具体的なやりとりについては言及を避けた。

 次回の協議日程に関し、外務省幹部は未定とした。伊原氏らは30日に帰国。安倍晋三首相に協議内容を報告する。

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