iPSで薬の毒性予測 肝細胞を作製、大阪大 オーダーメード医療期待
- 2014年11月10日
- 日本発ニュース
【共同】薬剤を分解する働きを持つ肝臓の細胞を人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作り、薬剤が肝臓に毒性を示すかどうかを体外で調べる手法を開発したと、大阪大と独立行政法人医薬基盤研究所のチームが10日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
患者の皮膚などの細胞から作製するiPS細胞は本人と同じ遺伝情報を持つ。今回の手法は個々人の肝臓の特質を体外で再現でき、人によって違う薬剤の毒性や効き目を一人一人予測するオーダーメード医療につながる可能性がある。
肝臓ではさまざまな代謝酵素が働いて薬剤を分解している。薬の解毒がうまくいかないと肝障害などの副作用を起こすことがあり、新しい薬の開発では肝臓に毒性を示すかどうかが問題になる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ