ハリバートン、Bヒューズを買収〜資源開発サービス最大手に
- 2014年11月18日
- 米国ビジネス
資源開発サービス大手のハリバートン(Halliburton、テキサス州)は17日、同業のベーカー・ヒューズ(Baker Hughes、同)を約350億ドルの現金および株式で買収すると発表した。新会社の名称は現在のまま。
ロイター通信によると、世界第2位のハリバートンは、3位のベーカー買収によって売上高で多国籍企業のシュルンベルジェ(Schlumberger、同)を抜き、最大手に躍進する。同社は欧米やアジアの政府当局が独占禁止法への抵触を懸念する可能性を見越し、75億ドル相当の資産を売却するほか、ベーカーに35億ドルを支払う案も用意しているという。
国内では6月以降、石油価格が3分の1程度下がり、掘削事業の落ち込みとエネルギー業界全般の株価下落を招いている。こうした状況から、企業幹部や金融業界関係者の間では、苦境を乗り切るための買収が活発化するとの見方が広がっていた。
両社の協議は1カ月以上前から水面下で続けられてきたが、ハリバートンが14日、買収提示を拒絶されたのを機に、ベーカーの取締役会を全面的に入れ替えると威圧的な態度に出たことで表面化した。合意案では、ベーカーが15人の取締役のうち3人分を確保する。
買収が完了すれば、新会社の売上高は2013年実績の合計で518億ドルに達し、シュルンベルジェ(453億ドル)を上回る。しかし、時価総額ではシュルンベルジェ(1226億ドル)がハリバートンの2倍に相当する。
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