反省含め戦後70年談話 積極的平和主義も発信

 【共同】安倍晋三首相は5日、三重県伊勢市で年頭の記者会見を行い、今年発表する戦後70年の首相談話に、第2次世界大戦への「反省」を盛り込む意向を明らかにした。世界の平和と安定に責任を果たすとして、自らが掲げる積極的平和主義の理念も発信する考えを強調した。規制改革による地域活性化を目指して「地方創生特区」を今年春に数カ所指定する方針を説明。通常国会で集団的自衛権行使を認める安全保障法制の整備に取り組む決意を示した。

 戦後70年の首相談話は3月にも立ち上げる有識者会議での検討を経て、8月15日の終戦記念日に合わせて公表する予定。首相の歴史認識が問われ、戦争責任などをめぐる表現次第で中国や韓国が反発する可能性がある。

 首相は「先の大戦への反省、戦後の平和国家としての歩み、アジア太平洋地域や世界にどのような貢献を果たしていくのか、英知を結集して新たな談話に書き込んでいく」と明言。「積極的平和主義の下、世界の平和と安定に一層貢献していく明確な意思を世界に発信したい」と述べた。

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