ケーブルビジョン、ワイファイ携帯通信を開始へ 〜 グーグルの進出に対抗
- 2015年1月27日
- ハイテク情報
ニューヨーク拠点のケーブル・テレビ(CATV)サービス大手のケーブルビジョン(Cablevision)は、自社サービスの加入者向けに、携帯機器で使えるワイファイ・カードを月額9.95ドルで提供する。携帯電話サービス2社と先日提携したグーグル(Google)を牽制する格好だ。
インベスターズ・ビジネス・デイリー紙によると、フリーウィール(Freewheel)と呼ばれるケーブルビジョンの新サービスは、同社サービス加入者が携帯電話を使う場合に、ワイファイ接続を経由した通話やテキスト送受信、データ転送をすべて使い放題にするもの。
同サービスは、同社のケーブル・テレビ・サービスまたは広帯域接続サービスに加入していない人も利用できるが、その場合は利用価格が月額29.95ドルと高く設定されている。
ケーブルビジョンは現在、ニューヨーク市のほかロング・アイランドやコネチカット州の一部に計110万ヵ所のホットスポットを持っている。
専門家によると、ケーブルビジョンの動きは、グーグルを意識したものだ。グーグルは先日、米携帯電話サービス業界3位と4位のスプリントおよびTモバイルと携帯電話通信網のリース契約を結んだばかり。
グーグルは両社から携帯電話通信網を借り受けるとともに、ワイファイ接続網を組み合わせたハイブリッド通信サービスを消費者に提供する計画とみられる。その結果、携帯電話サービスでは価格競争がさらに強まると予想される。
調査会社モフェット・ネイサンソン(Moffett Nathanson)のクレイグ・モフェット氏は、ケーブルビジョンやコムキャストも携帯通信向けハイブリッド・サービスの展開を狙っていると指摘する。
モフェット氏はまた、ケーブル会社のハイブリッド・サービスではワイファイが主体となり、携帯電話通信網が予備として使われると予想する。
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