ペイパル、ペイディアントを買収へ 〜 モバイル決済事業でアップルらに対抗
- 2015年3月4日
- ハイテク情報
イーベイ(eBay)傘下のペイパル(PayPal)は3日、新興企業のペイディアント(Paydiant、マサチューセッツ拠点)を買収することで合意したことを明らかにした。
コンピュータワールドによると、ペイパルはペイディアントを吸収することで、モバイル決済サービス市場に本格的に進出する。買収額は非公表。
ペイディアントは、企業各社が独自ブランドのモバイル決済サービスを構築できるようにするプラットフォームを開発している。ペイディアントのプラットフォームは、消費者がポイントを貯めることができるアプリケーションも構築できるよう設計されている。
ペイディアントの顧客には、米銀行のキャピタル・ワンやサンドイッチ・チェーンのサブウェイ、大規模小売店チェーンのターゲット、CVS、ウォルマートが含まれる。
ペイディアントのサービスは、顧客企業のブランドによるモバイル決済アプリケーションを開発するプラットフォームであるため、ペイディアントのブランド名は表には出ない。
米国のモバイル決済サービス市場は、グーグル・ウォレットやアップル・ペイをはじめ、つい先日には、サムスンが新興企業を買収したことでサムスン・ペイという新サービスも登場し、非常に混雑しつつあるが圧倒的勝者は不在だ。
クレジット・カード会社や銀行も1〜2年前から同市場に進出しているが、利用者獲得に苦戦しており、現在では存在感がほとんどない状態。
ペイパルはペイディアントを傘下に収めることでグーグル・ウォレットやアップル・ペイに対抗し、本格的に成長し始めた同市場の覇権争いに参戦し、新たな収入源の確保を狙う。
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