サリックス、バリアントの新買収案受け入れ
- 2015年3月17日
- 米国ビジネス
サリックス・ファーマシューティカルズ(Salix Pharmaceuticals、ノースカロライナ州)は16日、カナダのバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル(Valeant Pharmaceuticals International、ケベック州)が提示額を引き上げた総額約111億ドルの買収案を受け入れた。これを受け、対抗案を提示していたアイルランドの特殊医薬品大手エンドー・インターナショナル(Endo International)はサリックス買収案を取り下げた。
ロイター通信によると、バリアントの新提案は、サリックス1株当たり173ドル。当初は158ドルを提示していたが、エンドーがサリックス現金と株式で1株175ドルを提示したため、現金約10億ドルを上乗せした。
サリックスは過敏性腸症候群(IBS)治療薬「Xifaxan(キシファクサン)」で知られ、バリアントにとって過去最大の買収となる。買収とコスト削減で成長を続けてきたバリアントだが、2014年にはアラガン(Allergan、カリフォルニア州)の敵対的買収に失敗した。
サリックス買収はバリアントのマイケル・ピアソンCEOのほか、有名な投資家ウィリアム・アックマン氏にとっても朗報となった。アックマン氏はこのほど、バリアントと共同でアラガンの敵対的買収に乗り出した経緯から、30億ドルのバリアント株式獲得を明らかにしていた。
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