コノコ、3年後にはシェール掘削を拡大

 石油・天然ガス大手コノコフィリップスは9日までに、原油価格が回復するとの見通しに基づき、2017年に米国内の主要シェール(けつ岩層)地域で掘削装置(リグ)の稼働数を増やすと発表した。

 ロイター通信によると、同社は今年、資本支出を115億ドルと約30%削減しているが、17年にはテキサス州南部のイーグル・フォードでリグ稼働数を現在の7基から12基に、ノースダコタのバッケンでは2倍の10基に増やす予定だという。

 過去10年はシェール・オイル景気が続いたが、14年6月以降は原油価格が50%低下して1バレル=約50ドルまで落ち込み、各社が掘削規模を大幅に縮小している。コノコのリグ稼働数見通しは、同社がシェール・オイル掘削に関する長期的な実行可能性を信じている強力な証拠といえる。

 ライアン・ランス最高経営責任者(CEO)は「原油価格の回復は不安定となる可能性が高く、(同業大手)ロイヤル・ダッチ・シェルが提示している700億ドルのBGグループ買収は、市場が底を打ったしるしかもしれない」と見ている。

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