アップル、カメラ技術のベンチャーを買収
- 2015年4月21日
- 米国ビジネス
アップルはこのほど、イスラエルのカメラ技術会社リンクス・コンピュテーショナル・イメージング(LinX Computational Imaging)を買収した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、アップルの広報担当者は「当社は時折小さなテクノロジー企業を買収するが、普通その目的や計画については説明しない」と述べた。関係者の話では、約2000万ドルの買収価格が協議されていた。
リンクスは2011年、業界ベテランのジブ・アター氏とアンドレー・トブチグレコ氏によって設立され、タブレット型多機能端末やスマートフォン用の小型カメラの開発・販売を行っている。同社のカメラは、同時に複数の画像を捉えるセンサーと独自のアルゴリズムを使って奥行きを測定し、3D画像の地図を作成できる。14年にはこの小さなカメラ・モジュールを使い、普通の屋内の暗い環境で高画質の写真撮影に成功しており、かさばる装置を使わなくても1眼レフ(SLR)カメラ並みの画質を提供できるという。
この技術で、背景の自動削除、3D物体モデリング、顔認識といった機能を向上できる可能性がある。アップルは近年イスラエルで存在感を高めており、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は今年2月にイスラエルを訪れた際「イスラエルには、外国ではアップル最大の研究・開発拠点があり、700人以上が働いている」と話した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ