グーグル、新興企業のFBNに投資 〜 農業効率化データ技術に将来性を見出す

 グーグル傘下のグーグル・ベンチャーズ(Google Ventures)は19日、農業効率化データ技術の新興企業ファーマーズ・ビジネス・ネットワーク(FBN=Farmers Business Network)に投資する。

 ITを駆使して農業効率化を図る精密農業やデジタル化農業は最近、成長を有望視される分野の一つとして投資業界から注目されている。

 FBNは、種や土壌に関するデータを集めて解析し、収穫高の最大化とコストの最適化を促進する農家向けデータ技術の開発とプラットフォームの構築を手がける。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、FBNは、グーグルが主導したベンチャー・キャピタル資金調達ラウンドで総額1500万ドルを集め、それを資金源として、農場分析サービスの対象をより多くの州と穀物に拡大させる方針だ。

 2014年に1月に起業されたFBNは、農家(顧客)体験部門の拠点をアイオワ州ダーヴァンポートに置き、技術および運営部門の拠点をカリフォルニア州サン・カルロスに置いている。

 FNBの顧客農家は、過去の収穫高や生産高、穀物の種類、肥料の種類といった各種のデータをFNBに提供し、FNBは独自の農業データベースや、ほかの顧客農家から集めたデータを解析して顧客のデータを比較分析して生産性を予想するほか、収穫高最大化のための助言を提示する。

 同サービスの年間利用料金は500ドル。同社は現在、農薬や肥料の使用を最適化できるツールを開発中だ。

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