東電、経常利益が過去最高 4~6月期、燃料費減で
- 2015年7月29日
- 日本発ニュース
【共同】東京電力が29日発表した2015年4~6月期連結決算は、経常利益が前年同期比で約4.1倍の2141億円となり、四半期決算の発表を開始して以来、4~6月期として過去最高だった。原油や液化天然ガス(LNG)の価格急落で燃料費が大幅に減ったことが主因。
燃料費(単体)は2231億円減って4018億円となり、東日本大震災以降で最も低い水準となった。原燃料費調整制度に基づく電気料金の低下や販売電力量の減少で、売上高は1.1%減の1兆5516億円となったが、燃料費減の効果が上回った。
原燃料費調整制度は、過去の3カ月間の平均輸入価格を基に算定するため、燃料価格の下落に比べ電気料金の低下は3~5カ月遅れる。東電は、この時間差による利益の押し上げ効果が4~6月期で約1800億円あったと説明した。
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