同性婚の拒否、許さず 米最高裁、自治体職員に

 【共同】米連邦最高裁は8月31日、宗教上の理由から同性カップルに婚姻証明書を出すことを拒んでいる地方自治体職員に対し、証明書の発行拒否を容認しない判断を示した。米メディアが伝えた。

 最高裁は6月、法の下の平等を保障する合衆国憲法を根拠に、男女と同様に同性同士にも結婚する権利があると認める判決を出し、全米で同性婚が解禁されたばかり。今回の判断から、最高裁が同性婚の権利を極めて重く位置付けていることがあらためて示された。

 婚姻証明を拒んでいるのは南部ケンタッキー州ローワン郡の女性職員。証明書をもらえなかった複数のカップルが提訴し、下級審は原告側主張を認めて職員に証明書発行を命じていた。職員はさらに上訴したが、最高裁も退けた。判断の理由は明らかにしていない。

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