対ロシア、態勢立て直しを クリントン氏が苦言

 【共同】来年の大統領選で民主党の最有力候補と目されるクリントン前国務長官は9日、ロシアがシリアのアサド政権への軍事支援を拡大する動きを見せていることに強い警戒感を表明、プーチン大統領を抑止するために国際社会が態勢を早急に立て直す必要があると訴えた。

 ワシントンのシンクタンクで講演したクリントン氏は、ロシアによるウクライナ南部クリミア編入への対応がオバマ政権を含めて「十分ではなかった」と明言。「プーチン氏への圧力を強化する手だてを見つける必要がある」と語った。

 その上で、ロシアがシリアなどでの影響力拡大を狙っており「チャンスさえあればいつどこででも米国を邪魔し、対抗し、米国の影響力を衰えさせることを目指している」と非難した。

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