スプリント、コスト削減へ〜半年で25億ドル、人員も
- 2015年10月5日
- 米国ビジネス
ソフトバンクグループ傘下の米携帯大手スプリントは、今後半年間で大規模なコスト削減を実施する。
USAトゥデイによると、スプリントはコストや人員の削減規模を明らかにしていない。しかし、ウォールストリート・ジャーナルはこのほど、スプリントが総額25億ドルに上るコスト削減と解雇を計画していると報じた。
スプリントは8月、TモバイルUSに契約件数で抜かれて4位に後退した。通信業界アナリストのロジャー・エントナー氏は、コスト削減だけでは不十分と指摘しながら「スプリントに必要なのは真の市場の独自性確立だ」と話す。
マルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)4月、スプリントの技術者が消費者を戸別訪問し、端末の購入や設定を手助けする新サービスの導入を発表した。9月24日にはアップルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォン)6s」を月額1ドル(16ギガバイト版)でリースするプランを発表し、Tモバイルの月5ドルに対抗した。
スプリントはさらに、連邦通信委員会(FCC)が2016年3月に実施を予定している600メガヘルツ(MHz)周波数帯の競売に参加しないことを明らかにした。エントナー氏によると、スプリントは競売参加を見送っても所有する周波数帯が競合より多い。
スプリントが発表した4〜6月期のポストペイド契約者数は31万人の純増。前年同期は18万1000人の純減だった。
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