ターゲット、オンライン店でも価格マッチング
- 2015年10月5日
- 米国ビジネス
小売り大手ターゲットは、実店舗だけでなくオンライン店でも商品価格を主要ライバルと同額にする価格マッチングを提供する。
AP通信によると、マッチングの相手は、実店舗が対象にしていたアマゾン、ウォルマート・コム、ベストバイ・コムなど5社からコストコやサムズ・クラブといった会員制量販店を含む29社に拡大し、客が価格調整を受けられる期間もこれまでの7日間から14日間に延長する。
同社は最近オンライン事業に力を入れており、今年5〜7月期には部門の売上高が前年同期比30%増加。ライバルからシェアを奪うことは2014年8月に就任したブライアン・コーネル最高経営責任者(CEO)の主要戦略の1つでもある。
ターゲットは昨年の年末商戦で無条件の無料配送を提供して話題を集め、今年は通常の無料配送の最低購入価格を50ドルから25ドルに引き下げた。ターゲット・コムのジェイソン・ゴールドバーガー社長は「単純な変更だが顧客には大きな意味を持つ」と話す。価格マッチングに関しては、12年までは年末商戦期に限っていたが、13年からは実店舗でオンライン店を対象とする価格マッチングを通年で始めた。
ウォルマート、ベストバイ、ステイプルズなどの同業は、いずれもオンライン価格をオンラインの競合とマッチングしており、市場調査フォレスター・グループのアナリストは「オンラインの商品購入は実店舗で買う時より手間がかかるため、価格マッチングを要求する人は少ないが、ターゲットも時流に乗らなければならない」と指摘した。
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