「トランプ降ろし」本格化 主流派反攻、逆効果懸念も
- 2016年3月4日
- アメリカ発ニュース
大統領選の共和党候補指名争いで、前回大統領選の党候補ロムニー元マサチューセッツ州知事が実業家トランプ氏の指名阻止を呼び掛け、党内で「トランプ降ろし」の動きが本格化してきた。ただ、トランプ氏の人気を支えるのは党指導部や有力者らに対する不満や落胆。主流派の反攻が逆効果となり、トランプ氏に有利に働く可能性もある。
「ビジネスの天才などではない。妄想に現実の権力を持たせてはいけない」。ロムニー氏は3日、ユタ大学での演説で、トランプ氏が大統領になれば経済、外交両面で米国を混乱と危機に陥れると警告。クルーズ、ルビオ両上院議員、ケーシック・オハイオ州知事の残り3候補の誰かを選ぶべきだと訴えた。
2008年の党大統領候補で、上院軍事委員長を務める重鎮マケイン議員も「同感だ」と追随。ブッシュ前政権で外交や安全保障に携わった70人以上は「市民の自由が脅かされている」とする公開書簡を出し、ゼーリック前世界銀行総裁やチャートフ元国土安全保障長官が名を連ねた。(共同)
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