車載通信の需要拡大を予想 〜 GM、16年は利用頻度倍増へ

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、スマートフォン用アプリケーションを使った車両への遠隔通信機能の利用頻度が2016年は2億6000万回を超えると予想している。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、10年に投入されたGMのアプリ「リモートリンク(RemoteLink)」は、スマホにダウンロードしてドアロックの開閉やエンジンの始動ができる。

 GMの戦略・製品企画責任者マイク・エイベルソン氏は、「携帯電話の所有は毎日デオドラントを使うことと同じくらい重要になっている」という最近の自社調査の結果に触れながら、「コネクティビティ(ネット接続)の重要性を念頭に置く必要がある」語った。

 同社の調査は、朝のエンジン始動から夕方の帰り道に聴く楽曲のダウンロードまで、自動車に求められる遠隔通信機能がどんどん増えているという業界の現状を明確に示している。

 フォードは最近、通信端末で車の燃料やバッテリー残量を確認できる新技術「シンク・コネクト(Sync Connect)」を投入した。メルセデスベンツのテレマティクス・サービス「エンブレイス(mbrace)」も、遠隔操作による始動や車内温度管理が可能だ。

 GMによると、15年のリモートリンクの利用回数は前年比倍増の1億3300万回超に達した。地域別の内訳は北米が1億回超、中国が3300万回、欧州が8万3000回。今年も倍増が続くという。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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