火星の氷河下に噴火の痕跡 NASAが発見

 米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所などのチームは3日、太古の火星で氷河の下にある火山が噴火した痕跡を発見したと発表した。2010年にアイスランドのエイヤフィヤットラ氷河にある火山が噴火した時のように「火山灰が空高く舞い上がったのではないか」としている。

 火山は数十億年前に氷河の下で噴火したとみられ、南緯55~75度の山脈で見つかった。この山脈には以前から、氷河の下で溶岩が噴火した際に生まれる、テーブルのような形をした「卓状火山」に似た山が散在しているとの指摘があった。

 チームはこれらの山の一つがどんな鉱物で覆われているのか、無人探査機マーズ・リコネサンス・オービターに搭載した分光器を使って上空から観測。地球の卓状火山に特徴的なゼオライトや硫酸化物、粘土鉱物があることを突き止めた。(共同)

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