テキサスで活況するデータ・センター市場 〜 好条件を背景に全米4位に躍進
- 2016年5月19日
- アメリカ発ニュース
テキサス州のデータ・センター市場が急拡大している。近年の好調な経済成長や、自治体による税優遇、豊富な水、信頼できる電力システムがその背景にある。
ニューヨーク・タイムズによると、商業不動産開発業者アライアンス・テキサス(AllianceTexas)が同州フォート・ワース北部で手がける開発事業では、フェイスブックが総工費10億ドルを投じるデータ・センター建設を進めている。ダラス近郊のリチャードソンにも20ヵ所のデータ・センターがすでにあるが、今後18〜24ヵ月で4ヵ所以上増える予定が決まっている。
さらに、その近くのガーランドでは、カリフォルニア拠点のレイジングワイヤー・データ・センターズ(RagingWire Data Centers)が、数百万平方フィートの集積施設の建設を始めた。
調査会社の451リサーチによると、ダラス=フォート・ワース地域における共同入居型データ・センターの総面積は現在280万平方フィートに達し、全米4位となっている。
現在、データ・センターの多くはダラス側にあるため、同地域西側の自治体や企業はフォート・ワースやその周辺にも引きつけようと積極的な誘致活動をしている。
全米1位は、ワシントンDCに近いバージニア州北部で、ニューヨーク=ニュージャージーやシリコンバレー=サンフランシスコも上位を占める。
近年の不動産市場では、データ・センターは住宅市場の動きに影響されない安定した分野であり、米国や中南米で市場拡大がつづく見通しだ。
国際不動産サービスのJLL(イリノイ州)によると、2015年における米国内の共同入居型データ・センターの不動産収入は、前年比6.1%増加の1153億ドルを記録した。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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