反イスラムに身内も猛反発 共和党のトランプ氏
- 2016年6月16日
- アメリカ発ニュース
次期米大統領を目指す共和党の実業家トランプ氏が、入国禁止などイスラム教徒を狙い撃ちした政策を主張し続け、ライバルの民主党だけでなく、身内の共和党内からも猛反発を受けている。「信教・思想の自由」をないがしろにする姿勢に、最新の世論調査では大統領としての適格性を疑う声が70%近くに上った。
トランプ氏は昨年12月、過激派組織「イスラム国」(IS)に感化された容疑者によるカリフォルニア州銃乱射事件を受け、イスラム教徒の入国禁止を主張。フロリダ州銃乱射事件後の今月15日には「モスク(イスラム教礼拝所)や他の場所を調べないといけない。問題を抱えているからだ」とヒートアップした。
5月にトランプ氏の党候補指名が確定して以降、党の結束を目指し、過激発言を控えるよう促してきた党実力者のライアン下院議長は「党だけでなく国家の主義信条にも反する」と怒り心頭。「良心が許さない」と不支持を表明したグラム上院議員は「彼の(問題点を表現する)ための形容詞がもう思い浮かばない」と批判した。(共同)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集