上位中産階級、79年以降倍増〜中産以下との格差広がる

 全米人口を所得で分けた場合、「アッパー・ミドル・クラス(中産階級の上位)」と呼ばれる人々の割合が、1979年からこれまでに2倍以上増えたことが、政策研究団体アーバン・インスティチュートの調査で分かった。
 
 USAトゥデイによると、上位中産階級の人口構成比は79年の12.9%から2014年には29.4%に拡大した。また、富裕層と上位中産階級を合わせた人口の割合も、30%から63%(上流11%、上位中産52%)と大幅に拡大した。これに対し、79年には最大の46%を占めた中産階級は26%に縮小した。富裕層や上位中産階級の拡大と中産階級や低所得層の縮小は、経済成長が平等に行き渡っていないことを示している。
 
 アーバン・インスティチュートの調査では、3人家族で年収が3万ドル以下を低所得層、その上から10万ドルまでを中産階級、その上の34万9999ドルまでを上位中産階級、35万ドル以上を富裕層と定義した。比較の時期として79年を選んだのは、80年代前半に所得格差が劇的に広がる前の最後の好況期だったためで、14年は所得データがそろう最新の年だったため。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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