全日空787でも熱暴走 米の日航機出火と同様

 【共同】高松空港に緊急着陸した全日空ボーイング787は発煙トラブルの際、ボストンで出火した日航787と同様、バッテリー内部で「熱暴走」と呼ばれる連鎖的な異常高熱が起きていたことが5日、運輸安全委員会の調査で分かった。後藤昇弘委員長は記者会見で、飛行中の熱暴走発生について「極めて重大」との認識を示した。

 安全委によると、高熱は全日空機のメーンバッテリー全体に広がったとみられ、8個のリチウムイオン電池全てが熱で損傷。うち2個が特に激しく焦げ、電極が破損したり内部配線が溶けて切れたりしていた。異常な大電流を受けた可能性があるという。

 また電池8個のうち6個が大きく膨らんでいたことから「異常な高温で内部の圧力が高まった」と判断した。フライトレコーダー(飛行記録装置)の解析から、発煙した時間帯にバッテリー電圧が急激に低下したことが既に判明しているが、安全委は「電池の損傷との関連は不明」としている。

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