ガソリンの環境基準強化 中国が大気汚染対策

 【共同】中国政府は19日までに、ガソリンや軽油など自動車燃料の環境基準を、日本や欧州連合(EU)並みに厳しくする方針を決め、国有石油企業に品質向上を急ぐよう指示した。2017年末までに中国全土で新基準を適用し、大気汚染を引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」の原因である硫黄を削減する。

 石油製品の生産設備の改修が必要で、国有企業は大規模な投資を迫られる。日本でもPM2.5による健康への悪影響に懸念が強まっているが、中国は全国的な導入まで約5年の猶予期間を設けた。中国では自動車需要も拡大しており、排ガスによる大気汚染は当分続きそうだ。

 基準強化策は、有害物質を含む濃霧が連日発生し、環境対策の不備に批判が高まったことを受け、温家宝首相が今月上旬に開いた国務院常務会議で決めた。

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