強力な制裁へ交渉長期化も 対北朝鮮の安保理決議案

 【共同】国連安全保障理事会は3度目の核実験を実施した北朝鮮への新たな制裁決議に向け、常任理事国の米国と中国が19日までに、水面下の協議を続けている。米国は「強力な制裁を真剣に狙っている」(国連外交筋)が、中国の抵抗次第では、昨年12月に事実上の長距離弾道ミサイルを発射した後の制裁強化決議と同様、交渉が長期化する可能性も指摘される。

 核実験を受けた12日の安保理緊急協議後、米国のライス国連大使は「迅速でしっかりした、強力な対応」をすると強調した。ある国連外交官は米中協議について「(米国は)簡単には譲歩しない。つまり時間がかかる」と予測する。

 ミサイル発射の際は決議案交渉に6週間近くを要した。「クリスマス休暇を挟んでいない今回はそれよりは早いだろう」(安保理メンバー国の外交官)との期待もある。中国の李保東国連大使は春節(旧正月)休暇を切り上げニューヨークに帰任したものの、協議は序盤段階。明確な展望はまだ見えない。

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