首相決断へ環境づくりを TPPでワシントン・ポスト

 【共同】21日付のワシントン・ポストは、22日の安倍晋三首相とオバマ大統領の首脳会談を前に論説記事を掲載し、主要議題となる環太平洋連携協定(TPP)の日本の交渉参加へ向け、大統領に対し首相が決断しやすい環境づくりを進めるよう促した。

 記事は、首相は交渉参加に「前向き」だが、夏の参院選で反対派の農業団体などの支援を必要としており「政治的ジレンマ」を抱えていると分析した。その上で大統領は首脳会談などを通じ、首相のジレンマを和らげる工夫ができるなどと指摘。それが日米同盟にとって利益になるだろうとした。

 一方、首相が今回の訪米の目的の一つとする日米同盟の強化についても言及。米国が厳しい財政的制約の中で、台頭する中国に対抗するためには、日本の役割は極めて重要だと強調した。

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