「改善極めて困難」 中国政府、大気汚染で

 【共同】中国環境保護省の呉暁青次官が15日、北京で開会中の全国人民代表大会(全人代=国会)で記者会見し、深刻な大気汚染について「民衆の健康や産業活動に大きな影響を及ぼしている」と述べ、現在の経済発展モデルを速やかに転換しなければ「大気汚染の改善は極めて困難」との危機感を示した。

 北京はこの日、再び深刻な大気汚染に見舞われ、中国の天気予報サイトによると、微小粒子状物質「PM2.5」が大気1立方メートル当たり300マイクログラム近い値を観測した。市内は有害物質を含む濃霧に覆われ、数百メートル先のビルが白くかすんだ。

 環境保護省によると、大気汚染は沿岸部がより劣悪で、呉氏は「年間200日以上、濃霧に包まれている都市もある」と指摘した。

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