日中韓FTA交渉開始 世界の2割担う貿易圏
- 2013年3月26日
- 世界のニュース
【共同】日本と韓国、中国は26日、3カ国の自由貿易協定(FTA)締結を目指し、ソウルで第1回交渉を開いた。日中韓のFTAが締結されれば、世界の国内総生産(GDP)と物品貿易(金額ベース)でそれぞれ約2割を占める貿易圏が生まれる。関税撤廃の対象品目などでどれだけ高いレベルの自由化を実現できるかが焦点となる。
日本政府は、交渉参加を表明した環太平洋連携協定(TPP)や、25日に交渉開始を決めた欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)とともに、製造業を中心に輸出拡大につなげたい考え。貿易自由化を目指す安倍政権の通商戦略が本格始動した。
交渉に出席した鶴岡公二外務審議官(経済担当)は冒頭、「政治的な困難にもかかわらず交渉を開催でき中韓両政府に感謝する。3カ国の経済が統合されれば、それぞれの産業や経済、国民に非常に実りある結果をもたらすだろう」とあいさつした。
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