石炭火力発電所を一部閉鎖 大気汚染対策で北京市

 【共同】中国の北京市政府は28日、環境問題を協議する会議を開き、微小粒子状物質「PM2.5」の排出源である石炭火力発電所を一部閉鎖するなどして石炭利用を削減する一方、天然ガスの利用を拡大するとした大気汚染対策を明らかにした。中国紙、北京晩報が伝えた。

 対策は、PM2.5の原因とされる窒素酸化物(NOX)や二酸化硫黄の2013年の排出量を前年比で2%削減するなどの目標を設定した。

 ただ、北京の大気汚染は河北省など近隣地域からの汚染物質の飛来も大きな要因とされ、中国の環境専門家は「北京だけが対策を取っても意味がない」と指摘。周辺地域の対策強化の必要性を訴えている。

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