水俣病と初認定 最高裁、独自に判断

 【共同】水俣病未認定患者の遺族が認定を求めた2件の訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は16日、熊本県水俣市の溝口チエさん(1977年に77歳で死亡)を水俣病と認め、県の上告を棄却する判決を言い渡した。最高裁の認定は初めて。県の認定を義務付けた二審福岡高裁判決が確定し、溝口さんは県の手続きを経て正式に認定される。

 大阪府豊中市の女性(水俣市出身)については水俣病と認めなかった二審判決を破棄し、審理を大阪高裁に差し戻した。

 最高裁は、裁判での水俣病認定について「行政処分の適否ではなく、裁判所がそれぞれのケースの事情を総合的に判断して認定するかどうかを決めるべきだ」との判断を示した。

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