「人から人」の証拠なし 鳥インフルエンザの調査チーム

 【共同】世界保健機関(WHO)と中国の衛生当局が結成した鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の合同調査チームは22日、上海市で記者会見を開き「今のところ人から人に感染した証拠はない」と明らかにした。

 人同士での感染が確認されれば、大流行の危険性が高まる。上海市は22日、新たに死者が1人増えたと発表。浙江省でも感染者が2人増え、中国全体の感染者は死者21人を含む105人となった。これまで感染者が出ていない山東省も、男性1人に感染の疑いがあると発表した。

 合同チームを代表して会見に出席したWHOのケイジ・フクダ事務局長補は、最終の調査結果は出ていないとした上で「人同士での感染がないか非常に心配しているが、今のところまだ証拠はない」と述べた。

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