苦手の球場で痛恨の一発 力勝負に負け2敗目の黒田

 【共同】ヤンキースの黒田は1球に泣いた。無失点で迎えた6回。2球で2死としてから中前打を許すと、強打の3番打者ゴンザレスに内角速球を捉えられ、均衡を破る2ランを右中間スタンドに運ばれた。

 強打者との駆け引きに敗れた右腕は「力勝負にいきたかった。この球場はランナーをためるとビッグイニングもある。だれにでも一発の可能性がある」と、痛恨の一発を振り返る。「ドジャースの時からずっと対戦している。僕の球は全部知っている」と唇をかんだ。

 黒田は標高が1600メートルと高く、空気抵抗が少ないため打球がよく飛ぶと言われているクアーズ・フィールドとは相性が悪く、過去4度の先発で1勝2敗、防御率6.85の成績。この日は7回2失点と試合はつくったが、主力を故障で欠く打線の援護がなく今季2敗目が付いた。それでも「僕にできることは気持ちを切らずに投げることだけ」。打線を責めることもなく、前を向いた。

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