債務返済と年金給付優先を 米下院で法案可決

 【共同】米下院は9日、議会が連邦政府の債務上限を引き上げられなかった場合に備え、政府に連邦債務の返済と年金給付を優先させるよう求める法案を、野党共和党が多数の221対207で可決した。オバマ政権は一部の支払いだけを認める法案に反対しており、与党民主党が多数を占める上院で可決される見込みはない。

 共和党側にとっては債務上限引き上げで一定の努力を示し、政府と議会の交渉のもつれが米国債の格下げを再び招きかねないとの批判をかわす狙いがあるとみられる。

 可決された法案は、国債の金利支払いと年金支給を目的とする刈り入れを、財務省に対して認める内容。民主党側は国防費など米国内の支出よりも前に、米国債の保有高が最も多い「中国にまず支払う」法案だと批判。共和党側は法案可決によってデフォルト(債務不履行)懸念を回避できると主張している。

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