777型機のエンジン部品に不具合〜GE、航空各社に通知
- 2013年5月16日
- 米国ビジネス
複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)と航空機大手ボーイングは15日、航空各社に対し、ボーイング777型機70機以上でエンジンに不具合が発生する可能性があると通知した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、航空機がエンジン1基で海上を長時間飛行しなければならなくなった時などに、不具合が起きてエンジンが停止すると深刻な安全問題が発生する。対象のモデルは、777-300ER、777-200LR、および777貨物機で、2012年9月〜13年3月に製造されたギアボックスの部品に問題があるとみられている。
エンジンを製造したGEは、運航中の26機に関し、2つのギアボックスのうち最低1つを交換するよう航空会社に指示するサービス・ブレティン(改修指示書)を発行した。これによると改修は5日で完了する見通し。
米航空会社で対象モデルを運航しているのは、777-300ERを6機所有するアメリカン航空のみ。GEによると、今回の通知は最近飛行中に発生した2件の問題がきっかけ。先週起きた問題では、ギアボックスの中でギアが分離したためエンジン2基ののうち1基が停止し、残り1基で飛行を続けた。
777はボーイングの主力機で、4月20日現在で531機の引き渡しが終わり、現在は年間100機を引き渡すペースで生産が続けられている。
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