寺越事件の真相究明要請 拉致担当相に家族ら

 【共同】1963年5月、出漁中の日本海で行方不明になった石川県出身の寺越昭二さん=当時(36)=ら3人について、家族や北朝鮮による拉致被害者の支援団体「救う会」が17日、古屋圭司拉致問題担当相に真相究明を求める要請文を提出した。

 昭二さんと、一緒に消息を絶った弟外雄さん=同(24)=の2人は北朝鮮で死亡したとされる一方、おいの武志さん(63)は現在も平壌で暮らす。北朝鮮側は、遭難した3人を救助したとしているが、昭二さんは拉致を目的に日本へ侵入した工作員に射殺されたとの証言もある。

 12日で失踪50年になったのを機に、昭二さんの長男昭男さん(63)らが内閣府を訪れ要請。昭二さんが殺害された疑いも視野に徹底的に真相を究明し、「寺越事件の解決なくして拉致問題の解決なし」と認めるよう古屋氏に求めた。

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