首や腰の痛みは姿勢が原因〜IT業界で人気のゴークレイ理論

 長時間座って仕事をする人には、腰、首、肩などに痛みを持つ人が多いが、最近シリコンバレーのIT企業関係者の間では、こうした痛みを和らげる方法として、エスター・ゴークレイ(Esther Gokhale)氏の代替医療理論が注目されている。

 ニューヨーク・タイムズによると、ゴークレイ氏は、長時間座ることではなく間違った姿勢で座ることが痛みの原因と指摘し、人間が本来持つ自然な姿勢や動きを思い出して幼児のように体重を正しく支えて生活すれば痛みは消えると説明する。

 氏の理論によると、骨盤の上の方を前に傾け、肩を後ろに引き、背骨や首をまっすぐ伸ばすようにするのが正しい座わり方。ゴークレイ氏はプリンストン大学やスタンフォード大学の医学部で学んでいるが、この方法は観察から導かれた結論で、医学的には立証されておらず、最先端の医療機器や特別の療法といったものもない。にもかかわらずシリコンバレーでは医療関係者に支持者が多く、100人以上が患者を同氏に紹介し、グーグルやオラクルの幹部・社員を含む大勢が氏の訓練を受けている。

 心身の不必要な緊張を取り除くことを学習する国際組織アレクサンダー・テクニーク(本部・米国)や、パリのアプロム・インスティチュートなども、背骨の健康で最も大切なのは姿勢を正すことだと説明する。ピラテスや理学療法も姿勢を良くしたり意識を高める効果があり、ルモ・ボディテックなど、姿勢モニターを販売し、スマホ利用者に情報を提供する企業もある。

 腰痛に悩む人は、職業や生活習慣に関係なく非常に多く、米国人の10人中8人が一度は体験すると言われている。腰痛で生じるコストも膨大で、2005年は米国人の腰や首の痛みの治療費が860億ドルに上ったという調査結果もある。腰の痛みは労災や欠勤の最大の原因でもあるため、雇用主の関連コストも年間70億ドル近いという別の統計もある。

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