「運転中のテキストやめて」〜AT&Tの運動に他社も参加

 米携帯電話サービス会社(キャリヤー)大手は、運転中のテキスティングをやめるようドライバーに訴える合同キャンペーンを近く開始する。

 ロサンゼルス・タイムズによると、AT&Tは、10代が運転する車が絡む交通死亡事故が多発する夏の期間、「It Can Wait」と銘打った運転中のテキスト禁止運動を実施する予定。これに同業のベライゾン・ワイヤレス、スプリント、Tモービルのほか200を超える団体が賛同し、参加すると表明した。

 キャンペーン期間は、10代ドライバーにとって「最も危険な100日間」と言われるメモリアル・デイ(今年は5月27日)からレイバー・デイ(同9月2日)まで。運転中のテキスティングは危険であることを、各社の予算を集めた大量の広告で強調する。

 運転中にテキスティングするドライバーは事故に遭う確率がしない場合より23倍も高まるが、AT&Tの最新調査によると車で出勤中にテキスト受送信をしている人は49%にも上る。

 キャンペーンでは、実際に運転中にテキスティングをしていて事故に遭った人の話を、テレビ、ラジオ、ソーシャルメディアなどを通じて伝える予定。ウォルマート、ベストバイ、ラジオシャックを含む多くの小売店の店内掲示でも同様のメッセージが流れる。

 同キャンペーンに合わせて、HTC、サムスン、パンテックの携帯電話製造大手は、AT&T利用者の電話機に運転中はテキスト機能が使えない「ドライブモード・アプリ」を出荷時から搭載することに合意した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る